平成28年度メンタルヘルス講演会を開催しました。

平成29年2月1日(水)、大学会館特別会議室において、主に管理監督者を対象としたメンタルヘルス講演会を開催しました。

 

開会に先立ち、稲垣総務・人事担当副学長から、今年度導入されたストレスチェック制度について、受検率は大学全体で65.4%という結果だったが、大学教員及び附属学校教員は50%に満たず低調だったこと、集団ごとの集計・分析結果については、慎重に取扱い職場環境の改善に役立てていきたいこと、また、講師の近著「クラッシャー上司~平気で部下を追い詰める人たち~」は大変興味深い内容だったことから、本日の講演内容には大いに期待している旨の挨拶がありました。

 

続いて、本学産業医である医学医療系の松崎一葉教授から、「『働き方改革』と『業績向上』この相反する要求に応えるための理論と技術~ストレスチェックの有効活用~ 」と題した講演が行われました。

 

講演では、タイトルの相反する要求を両立させるためには、組織と個人のレジリエンス(精神的復元力、逆境を乗り越えて適応する力、などの意)を高めることが重要であり、そのためのキーワードはGRR(General Resistance Resources/汎抵抗資源:組織が提供する公正性、適正な仕事量、時間的裁量度、努力に見合った報酬などの資源)とSOC(Sense of Coherence/首尾一貫感覚:個人が持つ全体的把握感“何が起きているのかわかる”、経験的処理可能感“なんとかなるだろう、きっと解決できる”、有意味感“意味がある、やろうと思える”などの感覚)であること等の説明がありました。

 

また、管理監督者に求められる資質として、仕事を丸投げするのではなく部下の進捗状況を把握し、声をかけ、共感的に寄り添うことのできる能力などが挙げられる旨の説明も行われました。

 

参加した教職員(階層別研修受講者を含め147名)からは、本日の講演内容を胸に留めて、職場環境を整えることに心を砕きながら、自身のストレス耐性を高めていきたい、などの声があり、有意義な講演会となりました。


熱心に聞き入る参加者
医学医療系 松崎一葉 教授(本学産業医)

 

PAGE TOP