MERS(中東呼吸器症候群)に関する情報提供

MERSは、2012年に初めて確認された新しい種類のコロナウイルスによる感染症です。

現在、韓国での感染の発生・拡大が注目されていますが、元々は中東地域で発症した感染症で、感染例及び感染死亡例の多くは中東で発生しています。

韓国では、2015年5月、バーレーンから帰国した韓国人男性が発症し、入院した医療機関で二次感染が発生し、感染が拡大しました。中国では、渡航した韓国人1名の感染が確認されただけですが、予断は許さない状況です。

 

主な症状・・・ 発熱、咳、息切れなどです。MERSに感染しても症状が現れない人もいますが、高齢の方や糖尿病などの基礎疾患のある人が重症化する傾向にあります。
潜伏期間・・・ 4~7日(最大14日)
治療方法・・・ MERSに対するワクチンや特異的な治療法はありません。患者の症状に応じた治療(対症療法)になります。
感染経路・・・ ヒトコブラクダが感染源動物の一つとされていますが、人がどのようにして感染するかは正確にはわかっていません。家族間や医療機関での患者間では、主に飛沫感染(咳やくしゃみ)又は接触感染によると考えられています。

 

中東地域や韓国等の流行国に渡航する場合の注意点

渡航前

渡航中

渡航後

 

参考

MERS疑似症患者として扱われる韓国からの帰国者は、発熱又は咳などの症状があり、発症前14日以内に、

  1. MERSが疑われる者の診察、看護、介護を行った者
  2. MERSが疑われる者と同居(病室、病棟への滞在を含む)していた者
  3. MERSが疑われる者の気道分泌液、体液等に直接触れた者

となり、渡航歴があるだけでは擬似症患者としての保健所への届出は行われません。

 

 

MERSに対しては、必要以上に恐れることはありませんが、万が一自分の身近で発生した場合には、冷静な対応が求められています。次のホームページ等から最新情報を入手するようお願いします。

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