水素燃料電池バスを基盤とした防災・感染症対策システムの開発 |
〇本研究は、令和3年度中に、大規模災害時に水素燃料電池バスを基盤とした防災・感染症対策システムを備えた「災害医療用モビリティ」のための開発、実証研究と社会実装を研究開発の目的とし、筑波大学、民間企業、医療機関、公共の交通機関等との連携により実施したもの |
〇短時間で大人数検査が可能な大型バス(3,000件/1日)、狭い場所でも検査可能で機動性に優れたマイクロバス(1,320件/1日)の計2台の水素燃料電池バス車両を開発。患者受付から結果報告まで、最短で約40分(大量検体処理時も約1時間)という迅速性を特徴とする。
(研究責任者:医学医療系 鈴木広道/社会実装責任者:システム情報系 鈴木健嗣)
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〇「医療用設備が必要とする電源品質や電源容量に耐えうるか?」、「水素燃料電池バスの静音性や排ガスゼロの特性を維持できるか?」、「車両内のエネルギーを建屋等へ電力供給できるか?」、「災害現場における必要性に応じて柔軟に機能を変換できるか?」等を課題として設定し、車両開発を実施。 |
移動型検査室 |

エッセンシャルワーカー向けのPCR検査実施
(令和4年2月24日 2台同時運用の様子) |
〇茨城県からの要請を受け、濃厚接触者に指定された医療従事者等のエッセンシャルワーカーを対象としたPCR検査実施のため、水素燃料電池バスを派遣。自家用車に乗ったまま、検体提出まで行えるドライブスルー形式を採用。早期の職場復帰、クラスターの予防、ひいては県の社会活動維持に貢献すべく、令和4年2~3月で実施した実検査数は、2,698人に上る。県のニーズを踏まえ、同年4月以降も継続している。 |