リスクマネジメントとは、組織目標の達成を阻害する要因をリスクとして識別、分析、評価し、当該リスクへの回避、低減などによる適切な対応を行う一連のプロセスをいいます。
筑波大学は、建学の理念である「開かれた大学」と「不断の改革」をキーワードに、世界が直面する問題の解決に向けた、幅広い教育研究活動を展開することを基本的な目標としています。
リスクは、幅広い教育研究活動を行う大学においては、事件・事故、研究不正、入試ミス、ハラスメント、財産管理、利益相反等の運営に負の結果を招いてしまうものや正の結果を期待できるにも関わらず見過ごしてしまうものなど、多岐にわたります。
筑波大学では、教職員一人一人がリスクマネジメントの目的や意義を把握し、理解し、行動につなげるために国立大学法人筑波大学リスクマネジメントポリシーを制定しています。
そして、ポリシーに基づき、学長、副学長、大学執行役員、学長補佐室長、総務部長からなる「全学リスクマネジメント委員会」を設置し、全学的なリスク管理の推進状況の把握とリスクマネジメントに関する重要事項を審議する体制を整えています。(全学リスクマネジメント委員会は、大規模災害が発生した場合は全学災害対策本部として機能します。)
また、リスクが発生した場合は、関係する部局が速やかに必要な措置を講じるとともに、全学リスクマネジメント委員会の下に設置された「全学リスク管理室」に報告が行われます。それにより、全学のリスク情報が集約されて効果的なリスクマネジメントにつなげることができます。事案によっては、リスク対応チームを発足して対応にあたるとともに、継続的なモニタリングを行っていきます。
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このように、各組織がそれぞれの役割を十分に果たしていくことが大切であり、リスクマネジメントの基本的指針・枠組みを定めた筑波大学リスクマネジメント基本計画に基づき、教育、研究その他の大学運営に影響を及ぼす様々な事象(リスク)に、迅速かつ的確に対応してまいります。
さらに、事象別対応マニュアルとして、平成23年(2011年)3月に発生した東日本大震災をふまえ、地震対応マニュアルを作成しており、災害からの一刻も早い再生を目指します。