職場巡視

職場巡視は、大学のすべての教職員が安全・安心に働くことのできる、快適な職場環境を形成することを目的に、日々行われています。

労働安全衛生法では、衛生管理者は少なくとも毎週1回、産業医は少なくとも毎月1回、作業場等を巡視し、設備、作業方法又は衛生状態に有害のおそれがあるときは、直ちに労働者の健康障害を防止するため必要な措置を講じなければならないとされています。

そのため、本学では、職場巡視体制を充実させるため、第１種衛生管理者免許の取得を勧奨し、取得した者を衛生管理者として労働基準監督署に登録しています。登録された衛生管理者は、労働安全衛生規則第11条に基づき、事業場の長から衛生に関する措置を行う権限を与えられた者として、職場巡視を行っています。

以下に、職場巡視の流れを示しますので、快適な職場環境の形成に向けた活動に対して、ご協力をよろしくお願いします。

職場巡視の流れ

１．年間計画の策定

衛生管理者は、安全衛生担当者（各組織から選出された職場巡視の調整役）とともに、担当箇所の年間巡視計画を立てます。

２．巡視対象の組織あて通知

巡視を行う1～2週間前には、当該組織あてに巡視日時・場所等をお知らせします。

３．巡視の実施

当日は、衛生管理者や産業医が、安全衛生担当者とともに現場を訪れ、安全衛生活動の実践状態を把握します。

巡視を受ける方は、棚や機械の設置状況だけではなく、作業の様子なども確認したいので、可能なかぎり立ち会いをお願いします。この時、改善の必要性を指摘された場合は、衛生管理者等に改善方法を相談してください。

（※「職場巡視における指導上の基準」については、学内専用ページとなっております。）

職場巡視における指導上の基準改定版2023.pdf （令和5年2月21日）（558KB）	Guidelines of Health Officer Inspections_2023.pdf （2023/2/21）（391KB）

巡視結果は各室ごとに改善が必要な事項や良好事例をチェックリスト（巡視票）にまとめ、安全衛生委員会に報告されます。

チェックリスト（巡視票）の様式は学内専用ページに掲載しています。

　巡視票（大学本部等事業場で使用）

なお、附属病院や附属学校で使用している産業医巡視記録表もあります。

４．安全衛生委員会でのリスクアセスメント

各組織で行われた巡視結果は、毎月安全衛生委員会においてリスクアセスメントを行っています。リスクの大きい事案や再巡視でも改善が見られない場合などは、改善指示書を出すことが確認されます。

５．チェックリストの送付

安全衛生委員会終了後、巡視の結果は、安全衛生担当者を通じてフィードバックされます。

６．改善指示書の発出

安全衛生委員会において改善指示を出すことを決定したリスクの高い事案は、同委員会終了後に改善指示書をお送りいたしますので、30日以内を目安に改善し、その結果を改善報告書として提出してください。予算や工事の都合などで30日以内の改善が困難な場合は、改善に向けた計画書の提出をお願いしています。

それぞれの様式は学内専用ページに掲載しています。

７．改善の報告

改善が必要とされた事項は速やかに改善願うとともに、改善結果は写真を添えて報告をお願いします。対応方法が分からない場合や予算の都合などですぐに改善できない場合など、不明な点は、リスク・安全管理課にご相談願います。

担当者名簿

職場巡視を担当している産業医、衛生管理者は次のとおりです。
責任者一覧(学内専用)のページに移動します。

産業医・衛生管理者名簿

衛生管理者講習会の開催

各事業場で職場巡視を担当している衛生管理者を対象に、職場巡視における指導の標準化や巡視者のスキルアップなどを目的とした講習会を開催しています。毎回、特定のテーマを決めての講演会とともに、衛生管理者同士の情報交換の場となっています。平成29年度は、「大学における衛生管理者の役割と責任」をテーマに、中村環境安全管理室長から、安全衛生コンサルタントとしての知識と経験に基づく講話がありました。